施主のコラージュからはシンメトリー、植物、尖塔アーチなどのキーワードが得られ、それをデザインに活かしたいと考えました。話し合いの中で、ノアの箱舟の家と名付けられました。南北に細長い敷地を有効に使うべく、各部屋をコンパクトにすると共に、2階は天井を設けず、屋根の形がそのまま内部空間になることにより拡がりのある雰囲気を作っています。緩やかに曲がったユニークな切妻屋根は、葉っぱにも船にも教会にもイメージでき、この家を特徴づけています。

建物概要

所在地:東京都三鷹市
設計者:(有)連健夫建築研究室
施工者:(株)くらし建設
竣工:1999・7
主体構造:木造2階建
建築面積:54.87㎡
延床面積:91.95㎡
敷地面積:115.72㎡

掲載雑誌

本当の心地よさへの近道は、プラン・施工への「程よい参加」
モダンリビングNo.150/2003.9