良質や美しい、といった定性的判断は、残念ながら建築確認申請の判断基準にはありません。このためには専門家が関わって協議調整(話し合う)の仕組が大切です。

英国にはCABE(Commission for Architecture & the Built Environment)という組織があり、建築許可申請時にデザインレビュー(協議調整)を実施しています。これを参考に、日本の実情に合った仕組づくりを日本版CABEと呼んでいます。協議調整の場はまちづくり条例における協議会において作ることも可能です。

当事務所のある港区では、9のまちづくり協議会がありますが、この内4つの協議会において港区まちづくりコンサルタントとして関わっています。平成29年8月に、第三者機関として良質な建築、美しい街づくりをすべく、一般社団法人日本建築まちづくり支援機構が設立されましたが、その活動をサポートしています。

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