いわき市豊間地区は東日本大震災において津波被害にあった地域です。
当初の協議会事務所は狭く、皆が集まって話し合うことができない状況でした。そこで、当方が関わっている東京支援グループでは寄付金を募り、新しい協議会事務所を作ることを提案しました。建物は素人でも組立てられるようパネル方式で設計し、支援者と地元住民で協力をして作りました。
①組み立てワークショップ、②新聞詰めワークショップ、③塗装ワークショップを行いました。新聞詰めは壁に断熱材替わりに丸めた古新聞紙を詰めるのですが、新聞を丸めるグループ、丸めたものを運ぶグループ、詰めるグループに分かれ、楽しく作業をしました。壁の色は投票で決め、道路側の壁はキャンパスに見立て子供たちに自由に絵を描いてもらう等、様々な場面で住民が参加できるようにして、皆で建てた感がある協議会事務所になりました。
2012.06/福島県いわき市豊間
寄稿
- いわき市豊間復興協議会事務所づくりワークショップ
- いわき建築士 / 2014.1