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きっかけは、1997年9月に北京で行われた「コンテンポラリーヴァナキュラー国際会議」に参加し、そこで会議の中心人物、ウィリアム・リム氏に勧められ、マレーシア・シンガポールでヴァナキュラーをテーマにワークショップをすることになりました。随行講師は、AAスクールで知り合った、田島則之氏、柳原博史氏です。現地講師として、クアラルンプールにおいて、建築家、フランク・リー・ハート、ピラー・ゴンザレス・ハライツ、いずれもAAスクール出身の建築家です。シンガポールではウィリアム・リムにサポートを頂きました。期間は、1998年7月17日~23日の7日間、クアラルンプールでヴァナキュラーを調査し、シンガポールで敷地を探してデザインをするというプログラムです。クアラルンプールでは建築家、ジミー・リムの自邸を訪問し、氏から説明をいただくことができました。5大学から学生10名、社会人3名の合計13名、ヴァナキュラー調査からのコンセプト設定に困難はありましたが、密度の濃い指導、助言により、それぞれユニークな作品をつくることができました。