PDFはこちら いわき市豊間地区は東日本大震災において津波被害にあった地域です。 当初の協議会事務所は狭く、皆が集まって話し合うことができない状況でした。そこで、当方が関わっている東京支援グループでは寄付金を募り、新しい […]
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2012.01~いわき市豊間地区
東京支援グループの一員として関わる中で、いわき市豊間地区の復興協議会事務所のプレファブ建物に雨漏りがする、会議をするにしても狭すぎるという問題を抱えていることを知り、新たな復興事務所をワークショップで建てようということになり、寄付を集めて作りました。誰でもが関われるようパネル方式で設計し、①組み立てワークショップ、②古新聞断熱材詰めワークショップ、③塗装ワークショップを実施して、地元の方々、東京支援グループ、学生が関わって、皆でつくった感があります。これがきっかけとなり、災害公営住宅のワークショップ、復興まちづくりワークショップ、防災緑地ワークショップなど、支援グループとして実施しました。この間、会議室プレファブの建設支援、仮設店舗の設置支援なども行いました。この中心的役割を担ったのは、東京支援グループの佐藤氏(NPO美しい街住まい倶楽部)です。氏は行政の経験、住宅都市整備公団の経験があると共に、専門性を復興に寄与したいとの想いを持たれており、地元と行政、支援者との調整をされています。交流としては、氏の地元の船橋市のまちづくり活動の方々、当方の関わっている赤坂通りまちづくりの会のメンバー、古里氏の関わっている尾山台団地の住民、とバスツアーを実施しました。防災緑地に植樹する木のどんぐりを苗に育てて、持参するという交流です。拠点づくりのワークショップでは、新しい集会室を中心に、区の事務所、住宅相談、店舗、子育て支援の施設、災害の記憶展示などの拠点機能をどのようにアレンジするかの検討をしました。拠点も具体化に向けて少しずつ進んでいます。住宅再建については、地元工務店が集まり「ふるさと応援いえづくりの会」を作り、当事務所設計で4戸(大内邸、四家義則邸、宇野渡邉邸、小野邸)が進行中です。いずれも、施主のコラージュや10の連想からヒントを得て設計するという施主参加の設計プロセスで家づくりをしています。大内邸の完成時にはオープンハウスを行い、多くの見学者が訪れました。